尾上地域には334棟の蔵が現存します。

そのうち９４％が農家所有であります。
特に金屋地区には78棟もの蔵が群立し、

国の登録有形文化財しての蔵が３９棟

昭和20年代にリンゴと米の専業農家が貯蔵施設として必要としたことと、壁土と砂が容易に調達できたことが建造ブームの要因の一つでもありました。

戦後農地改革が行われ、小作農は自作農ができるようになると、蔵を建てることを目標とし、先を争って蔵を建て始め昭和25年から38年代にかけて建造ブームが起きました。

蔵は農家も商家も繁栄の象徴とされましたが、農業形態の変化により物置となり蔵を建てる人も、作る職人もいない状況に変わってきました。

平成14年1月に有志が集まって「尾上町蔵保存利活用促進会」を設立し、ファームステイの受け入れや「農家蔵の館」（青森県平川市金屋中早稲田１４２－６）の指定管理など、農家蔵を後世に残す文化遺産と位置付けて活動しています。

農業生産法人（株）グリーンファーム農家蔵が行う、
蔵と庭園巡りのガイドツアーなども人気が高い

農家蔵・農家庭園めぐり

冬のツーリズム「尾上農家蔵物語」

1月下旬頃には毎年「尾上農家蔵物語」という一夜限りの農家蔵の幻想的なライトアップを楽しむことができます。

 

グリーンファーム農家蔵が運営する蔵工房で月1回開催

「蔵カフェ」毎月末金曜日と土曜日にオープン、パンは酸化剤、防腐剤などの食品添加物や卵を使わず、同社で生産した「つがるロマン」の米粉と国産小麦を使い、野生酵母「白神こだま酵母」で発酵させる、天然酵母のパンを販売しています。